リハビリテーション・在宅での対応

何事にも やる気をなくしたのか、1日中ボーっとしています。何かいい方法はないでしょうか?

前頭葉が損傷して発動性の低下が生じている場合とうつ症状としての自発性の低下が生じている場合があります。又、疲れやすくもなっています。

受傷以前とはペースが違っていることを周りが理解し、刺激しすぎないよう、又、何か一つのことがやり終えたら、一休みして、次のことに取り掛かるという具合に、根気よく付き合うことが大事です。怒ったり、叱ることは禁物です。

物覚えが悪くなって、言われたことや自分で行ったことも忘れてしまいます。同じ話を何回も繰り返すので、ついこちらもいらいらしてしまいます。

記憶障害は、脳外傷の代表的な症状として取り上げられます。

日常生活の中で、記憶を補う手段を身につけさせるように工夫をしましょう。

メモ、日記、スケジュール表などを用意し、できるだけ自分で記入して、繰り返し、声に出して読むことが大事です。

日常使うものも、決まった場所におく。又は張り紙をしておく。など工夫します。座る椅子なども、他人のものと区別しやすい色にする。名前を書いておくなど、構造化という理解しやすい工夫をしましょう、慣れてきたら、少しずつ張り紙などをはずしていけばよいのです。

よく道に迷うのですが

空間認識力が落ちている地誌的障害になっている場合と、自分と回りの関係がわからなくなっている見当識障害になっているのかもしれません。道順を書いた地図を必ず持たせるとか、最近では携帯電話が使いやすい機種が出ていますから、外出にはGPS(位置確認機能)付の携帯電話を持たせるとか、絶えず、連絡が取れる状況であることが大切でしょう。何回か練習することにより、なれた道では失敗も少なくなって、次の自信につながってきます。